「絵本フォーラム」第48号(2006.09.10) |
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『いちばんのなかよし』 (ジョン・キラカ/作、さくまゆみこ/訳 アートン) どうぶつ村に住むネズミは村で一匹だけ火を起こすことができます。ネズミの一番 の仲良しだったゾウは畑の作物が不作になったとき、ネズミの蓄えを取り上げますが、 ネズミに火をつけられやしないかと心配になります。そこから2匹が友情を取り戻す までが描かれます。タンザニアで発展した画法がユニーク。 |
『海べのふしぎな生きものたち』 (よしざきかずみ/写真、とりないけいこ/文 岩崎書店) 海辺にいるイソギンチャクやシオマネキ、アメフラシやウミウシなどの生態を写真 と文で紹介した絵本。色鮮やかでさまざまな形をした写真を見ていると、海辺にはこ んなに不思議で美しい生き物がいたのかとびっくりします。巻末にはすべての写真の 解説が付いており、図鑑としても楽しめます。 |
『スーザンのかくれんぼ』 (ルイス・スロボドキン/作、やまぬしとしこ/訳 偕成社) ペットの蜘蛛を見せようとする双子の兄さんから逃れるために、スーザンは隠れる 場所を探します。お母さんに聞いた樫の木の陰は隣のおばさんに見つかるし、隣のお ばさんが教えてくれた物置の後ろは芝を刈りに来ているゲリーさんに見つかってしま います。かくれんぼの楽しさが存分に楽しめる作品。 |