![]() 「絵本フォーラム」第87号(2013.03.10) |
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![]() 『ゆきのよあけ』 いまむらあしこ/文 あべ弘士/絵 童心社 かあさんとはぐれて雪の中の巣で生き延びてきた野うさぎの子は、夜、ふくろうときつねに襲われます。力の限り走って、雪の山を登り切ったとき、きつねは深い雪の穴に落ち、ふくろうは、木の枝で山に入るのを拒まれます。野うさぎは、朝を迎えることができ、喜びを感じながらまっしぐらに駆け出します。雪の風景が美しく、うさぎが逃げるシーンは絵も言葉も迫力に満ちています。 |
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シエラはおばさんと二人暮らし。サッカーが大好きな少女です。サッカーで活躍しているところをおばさんに見てもらいたいと思いますが、おばさんは仕事があるので試合のある遠くのサッカーフィールドまで見に行けません。そこで、シエラは自分の家の近くの空き地で試合ができないかとコーチに相談しました。シエラが自分で道を切り拓いていく様子がいきいきと描かれています。 |
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表紙をめくると見返しには羽ばたく鷲の姿がペンで描かれ、そこから、17編の詩と絵が始まります。「夜の歌」では、星の中で穀物を持って踊る3人の女性が描かれ、「神々の母に捧げる詩」では、黒い顔をした女神が花の中に立ち、サボテンを抱きしめ、鹿の心臓を食べる姿が岩絵の具を思わせる色調で描かれます。全ての絵が生命と自然を感じさせ、ページをめくるのが惜しくなる詩画集。 |