
『だいちゃんとうみ』 (福音館書店) |
また、児童書や絵本で子どもの頃の記憶と重なる経験を持つ人も多いものです。
『だいちゃんとうみ』(太田大八・作絵/福音館書店)海を知らない人や田舎を持たない人にも、この絵本は大人に幼い頃を思い出させてくれます。それはきっと画面いっぱいににあふれる自然や、晩ごはんを知らせるお母さんの声、みんなで囲む食卓などの場面の数々が大人心に響いてくるからだと思います。人は幼い頃を思い出すとき、優しくなれると言われていますよ。優しくなれないときは、きっと心が疲れているのです。優しくなりたいときにも絵本を開いてみましょう。そして絵本の世界からイメージを広げてみませんか? そんな時間をもったなら、あなたはもっと優しくなれると思いますよ。
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