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1914年の夏、5歳のアントニオは、カナダの森の奥にあるホテルで生活をしていました。おかあさんがホテルを経営していたのです。ある日、山火事になり、ホテルにいた人はみんな近くの湖に避難しました。すると、そこへキツネ、ウサギ、オオカミなど多くの動物がやってきて、人間とともに水の中で火事が終わるのを待ちました。著者の祖父の体験が元になっており、エッチングによる人間と動物が湖にたたずむ風景が印象的です。 |
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おおみそかに、「ぼく」はパパと除夜の鐘をつきに行きます。真っ暗な道を歩き、お寺の門で並びます。町内会の人が配る甘酒を飲んで12字には周りの人と「おめでとう」を言い合い、やっと鐘を鳴らす順番が来ました。「ぼく」が初めて体験する新年の深夜の様子がモノクロの版画で描かれ、夜の暗さと寒さ、パパとぼくの心の交流、大きくておごそかな雰囲気のお寺の鐘の音が表現されています。 |
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風が世界をかけめぐる様子を描いた仕掛け絵本。最初のページは「わたしは風 あたたかい朝 目をさます」という言葉とともに、森の中の花畑でうさぎが目覚め、鳥や蝶が飛び、鳥の巣に卵のある様子が立体的に表現されています。風は木を通りぬけ、牧場、砂漠、海、空、雪野原を旅し、最後にオーロラにつつまれて眠ります。色も造型も美しく、ページをめくるごとに風が吹き抜ける感じがします。画面にできる影も味わいがあります。 |